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ゴルフ練習場にあるトップトレーサー(飛距離測定装置)は正確なの?

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最近、打ちっぱなし練習場トップトレーサーと呼ばれる飛距離測定装置を設置しているところが増えてきています。トップトレーサーはどんな仕組みで、そこで計測された数値は正しいのでしょうか。

トップトレーサーの仕組み

トップトレーサーは、各打席に設置されたモニターで、自分の打ったボールの飛距離などのデータや、弾道イメージを確認できる装置です。

打ちっぱなしの練習場の屋上などに設置されている高性能のカメラで実際に打った打球を記録し、それをデータ化して各打席のモニターに表示させます。

屋内練習場などの計測器・シュミレーターとの違い

屋内練習場などで使用されている計測器がありますが、この機器はボール初速やボール回転数、クラブのヘッドスピードからボールの弾道や飛距離を計算して、モニターやスクリーンに表示されます。

これは実際のボールを追いかけているわけではないので、実際の弾道や飛距離とは異なっている場合もあります。

トップトレーサーのさらなる機能 フリー計測モードを活用する

トップトレーサーにはいくつかの機能があり、具体的にデータを表示させる機能以外にも、ゲームモードがあり、ニアピンやドラコンをやったり、世界各地の有名ゴルフ場のホールをモニター上に表示させて楽しむモードもあります。

自分の打った打球のデータを詳しく知って、ゴルフの上達につなげたい人は、フリー計測モードでデータを詳しく把握すると良いでしょう。具体的には下記のようなデータを取得できます。

レンジボールとコースボールを補正したデータ

練習場で使用しているレンジボールは、実際にコースで使用するコースボールとは異なっていて、レンジボールは飛距離がコースボールほど出ません。

トップトレーサーはこのレンジボールのデータをコースボールに変換したデータを表示してくれます。下の画像の画面左側のデータのうち、一番上の数値で164ヤード(ボール補正)がコースボールに変換した数値、右側の150ヤード(実測値)がレンジボールで打った実際の飛距離を表示しています。(注1)

ランを含めた飛距離とボールが落ちた地点までのキャリーの飛距離のデータ

総飛距離はコースの状況によって変わるので、ゴルファーは実際にボールが落ちた地点のキャリーを正確に知っておくことが大切です。

特にアイアンなどはキャリーが大切なので、上のモニター表示の中のキャリーのデータ(158ヤード)を使用すると、実践でも役立ちます。

尚、総飛距離からキャリーを引いたラン(ボールの転がり距離)はボールの着地角度などから計算された数値であり、実際のランの距離を測っているわけではないので、注意が必要です。

 

フラットキャリーへの変換

練習場で2階打席などの高い位置からショットをすると飛距離が実際よりは伸びてしまいます。これをフラットなところで打ったのと同じ状況に変換したデータがフラットキャリーです。

上の画像ではキャリーとフラットキャリーの差が1ヤードになっています。このフラットキャリーが本来の自分の飛距離となります。

その他の様々なデータ

ボール速度や打ち出し角、左右へのズレの度合いなど様々なデータが表示されるので、飛距離だけなくボールの方向性もわかります。

さらに弾道もシミュレーションゴルフのように表示されて、前のショットとの弾道の違いもわかるので、1打ごとに自分のショットの良し悪しを判断できます。

トラックマンとの違い

技術の違い

トラックマンは迎撃ミサイルなどの軍事用途で開発されたレーダーの技術をスポーツに応用したもので、高性能のカメラで測定するトップトレーサーとは技術が違っています

持ち運びやすさの違い

トップトレーサーと違ってトラックマンは持ち運びが容易なため、プロゴルファー自身やゴルフイベントなどで使用される頻度が高くなっています。

プロの試合のテレビ中継でショットの軌跡が表示されることがありますが、これもトラックマンが使われているそうです。

このため、トラックマンという名称はゴルファーの中でも最も知られている測定装置になっています。

練習場での導入が遅れている理由

しかし、トラックマンはレーダーで追跡するために、レーダーを発射する装置を飛球方向の後方に設置しなければなりません。各打席にレーダーを発射する装置の設置が必要になるので、練習場での導入はトップトレーサーに比べて遅れています。

トラックマン・レンジ

ただ、ゴルフ練習場用にトップトレーサーと同じようなトラックマン・レンジというシステムも開発されているので、これからは設置する練習場も増えてくるかもしれません。

トップトレーサーで表示される数値はかなり正確

トップトレーサーが計測する飛距離はかなり正確です。しかし、トップトレーサーで表示された飛距離が自分で思っている距離より短いので、「トップトレーサーで表示される飛距離は少ないのではないか、」という思う人もいます。

実際にはどうなのでしょうか。

ショットだけでなくアプローチの飛距離もわかる

トップトレーサーが導入されている練習場で日々の練習をしているあるシニアツアープロは、自分のアプローチの練習で9ヤード、10ヤード、11ヤード、12ヤードを打ち分ける練習をしています。

この時にトップトレーサーに表示された飛距離を確認しながら、練習を繰り返しています。

実際にボールが落ちた地点を計測すると、正確に1ヤードごとに違いを表示していたそうです。このため、その後はトップトレーサーに表示された数値で正確なアプローチができるようにしています。

風の影響や温度によっても数値は変わる

トップトレーサーは実際のボールの打ち出しから落下地点までのボールを追跡してデータ化しています。

例えば、アゲンストの風の時や冬の寒い時期はボールの飛距離は落ちますが、その飛距離がデータとして反映されます。そのため、実際のコースと同じようにアゲンストの風なのかフォローの風なのかも認識しておく必要があります。

まとめ

自分のヘッドスピードから「飛距離はこれくらいだろう」と思っていると、実際の飛距離はかなり少ないと感じることがあります。これはミート率が影響していて、ミート率が悪いと飛距離はでません。

シミュレーションゴルフは数値が大きくなりやすい

また、シミュレーションゴルフなどで表示される飛距離との差が大きいと思うかもしれません。シミュレーションゴルフは実際の打球を追うのではなく、インパクト時点のデータから飛距離を計算します。そしてランも大きめに設定されている場合もあるので、数値が大きくなりやすくなります。

トップトレーサーは実際の打球のデータ

トップトレーサーのように実際の打球のデータを把握しておくと、ゴルフのスコアアップにつながるので、トップトレーサーが設置されている練習場で試してみてはいかがでしょうか

 

注1:トップトレーサーが設置されている千葉県八千代市のピピゴルフリゾートで撮影した画像。数値は実際にシニアツアープロの梶川武志プロが7番アイアンで打った時のデータ。

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