晩秋のプロの試合を見ていると、プロゴルファーはベンチコートと言われている、ひざ下まであるコートのような防寒着を着ています。
例えば、毎年、レギュラーツアーの終了後に開催されている3ツアーズ(男子ツアー、女子ツアー、シニアツアー)では、それぞれのツアーの選手がベンチコートをユニフォームのようにしています。
この記事では、アマチュアゴルファーもベンチコートを着てラウンドをするとよいのでしょうか、是非や効果的な防寒対策などについて分かりやすく解説します。
ベンチコートは防寒具としては効果的
ベンチコートはサッカーの試合などで控え選手などがベンチで待機しているしているときに着用する防寒具として利用されてきました。そのためベンチで着るコートとしてベンチコートと呼ばれるようになったようです。そして、試合に出場するときはベンチコートを脱いでユニフォーム姿になります。
冬のゴルフで防寒対策は必須
ゴルフは長い間、屋外にいるので防寒対策は必須になります。
多くのゴルファーはホッカイロなどを用意したり、最近ではユニクロやワークマンが販売している裏起毛で保温機能の高いアンダーウェアを着こんだりして防寒対策をしていますし、防寒性の高いジャンパーなども着用します。

ベンチコートは膝下までの長さがあるので、防寒には適していますし、特にカートで移動するときの寒さ対策には最適でしょう。
ベンチコートはスイングをするには邪魔
一方、注意しなければならないのは、スイングの邪魔にならないようなウェアにしなければなりません。厚手のジャンパーなどを着込むとスイングに悪影響を与えて、スコアが悪くなってしまいます。
ベンチコートは丈が長い
ベンチコートは丈が長いので、スイングの邪魔になってしまいます。特に下半身は回転運動があるので、ベンチコートが腰にまとわりついて、まともなスイングができなくなる可能性があります。
自分が打つ時にはベンチコートを脱ぐ
プロゴルファーの試合でも、他人が打っている時はベンチコートを着ていますが、自分が打つ時には必ず脱いで、スイングの邪魔にならないようなウェアでプレーに入ります。
従って、ショット時は通常のウェアで、それ以外はベンチ―コートを着ているという防寒対策は可能です。
いちいち手間がかかるのが難点
ショットのときにはベンチコートを脱ぐことになりますが、その都度、脱ぐのは手間ですし、脱いだベンチコートをどうするかに悩まされます。
プロの試合ではショットの時にキャディーが預かっていますが、アマチュアの場合は芝の上に置かなければなりません。風が強い日には飛ばされてしまうかもしれません。
また、フェアウェーやグリーン上で脱いだり着たりする動作が増えるので、どうしても時間がかかってしまいます。
カートに置いておいて、移動の時だけ着る方法がベスト
カートで移動すると風が足元などにあたるので、余計に寒さを感じます。ベンチコートは丈が長いので、カートの移動時の防寒対策にはうってつけです。そして、ショットやパッティングのときにはベンチコートをカートに置いておけば手間が省けます。
同じようにようにすれば、置き忘れたり、ショット前後の手間が省けます。
ドレスコードに注意
しかし、他にも注意点があります。
ベンチコートを着て来場したり、クラブハウスの中に入ったりするのは注意が必要です。
ゴルフ場によってはベンチコートを着てクラブハウス内に入るのを禁止している場合があるからです。
最近は真夏や真冬のドレスコードはかなり緩和されてきていますが、それでも名門コースなどではクラブハウス内でベンチコートを着ることを遠慮するように依頼される場合もあります。
冬場にコートを着たまま訪問先を訪れることはマナー違反で、訪問直前にコートを脱ぐのがよい、とされているのと同じ感覚です。

もし、気になる場合は、事前にゴルフ場に確認しておくと無難です。
実際にアマチュアゴルファーに聞いてみた
ゴルフ場でラウンドをしていると、あまりベンチコートを着ている人は見かけません。あるゴルフ場で10名以上のアマチュアゴルファーにベンチコートについて聞いてみると、「暖かそうだけど、めんどうくさい」という意見がほとんどでした。
「スロープレーがうるさく言われているのに、ベンチコートを着たり脱いだりすると余計に焦ってしまうから」、という意見がほとんどで、「ベンチコートを着るよりも厚手のインナーを着ていた方が、焦らずに済む」、ということです。
まとめ
寒さ対策としてベンチコートは非常に良い防寒ウェアですが、使い勝手の問題がありそうです。
できるだけ小さくまとめられる軽量のベンチコートを持参しておいて、カートに置いておき、いつでも着れるようにしておくのが、便利な使い方といえるのではないでしょうか。