インドゴルフ練習場やゴルフスクールでも導入が増えおり、ゴルフ中継でもしばしば見られる弾道測定器「トラックマン」。この記事では、最近人気の弾道測定器トラックマンが具体的にどのようなものなのか、そしてその精度は高いのか、実際に自分のスイングの特徴が簡単にわかるのか、という点を解説しましょう。
トラックマンとは
※上の動画はトラックマン社の公式youtubeチャンネルのもの、トラックマンの紹介です。
トラックマンはデンマークのトラックマン(TRACKMAN)社が2003年にゴルフ向けに開発した測定器です。ボールの弾道や、打ち出されたボールの性質を把握し、スイングの分析も同時に可能です。
飛距離がわかる
※上の動画はトラックマン社の公式youtubeチャンネルのもの、トラックマン開発のストーリーです。
トラックマンは打ち出す方向の後方に設置します。そして、軍事用のレーダーの技術を利用してボールを追跡し、実際の飛距離を計算する仕組みです。

そう考えると、精度が高いのも当然、というか、精度が高くないと困りますよね。
トラックマンの実際の飛距離の精度
トラックマンの実際の飛距離の精度は、各種ある計測器の中で最も高いと評価されていて、100Yで30cm以内の誤差と言われています。
弾道がわかる
トラックマンはインパクトのときのクラブの入り方や打ち出しロフトを計測できるので、ボールの打ち出し角度も正確に把握できます。そして、弾道の追跡データを合せて正確な弾道を把握します。
左右への曲がり具合なども数値化されるので、自分のスイングのチェックには最適なツールといえます。
打ったボールの性質がわかる
トラックマンはボール初速、ミート率、スピン量、スピン軸の角度など多くのデータを瞬時に計測します。
プロゴルファーは現在のボールの質をどうしたいか、計測された数字から把握して、自分が目標とする数値になるように練習をします。
クラブのスイングデータがわかる
スイングのヘッドスピード、ヘッドの入射角、フェイスアングル(フェイスの向き)などいろいろなデータがわかります。
自分のボールの性質を変えるにはクラブのスイングデータを把握して、どの数値をどうしたのかを決めて練習ができます。
例えば、ドライバーの回転数は2000~2500回転が適切といわれています。これより多い回転数の場合はクラブのロフトを変える、入射角度を変えるなど、いろいろな方法がありますが、どれを変えるかを数値から判断できます。
測定器で自分の飛距離や回転数を知りたい!
こんなに精度が高くてたくさんの情報が分かるトラックマン、一度利用してみたいですよね?
しかし、トラックマンは非常に高額で、一般のアマチュアが簡単に購入しようと思える金額ではありません。
トラックマンがあるゴルフ練習場の調べ方
個人で簡単に購入できるトラックマンではありませんが、これを設置しているゴルフ練習場は多くあります。そのような場所に行ってトラックマンを使用すれば、自分のスイングデータやクラブデータがわかります。

測ってみたいけど、どこにそんな練習場があるか分からない、
というあなた。
安心してください!
簡単にトラックマンがある練習場を調べる方法があります。
グーグルマップで「トラックマン ゴルフ練習場 (地域)」と入力すると、トラックマンが設置されているゴルフ練習場を見つけられます。
トラックマン以外の弾道測定器・飛距離計測器
他の測定機器はどんなものがあるのでしょうか?
トラックマンは日本国内でも多くのプロゴルファーが利用していたり、ゴルフ練習場・ゴルフスクールなどの施設が設置をしていますが、それ以外にも測定器はあります。
GCクワッド
アメリカのツアーで練習風景を確認すると、多くのプロゴルファーが自分の打席の正面に白い機器を置いている光景が見受けられます。これはGCクワッドという測定器です。トラックマンが後方から測定するのに対し、GCクワッドは正面から測定します。
トラックマンはデータの表示にパソコンなどが必要ですが、GCクワッドの場合は機器本体に各種数値データが表示されるので、持ち運びが簡単というメリットがあります。
GCクワッドも高額ですが、トラックマンよりはやや安価です。
トップトレーサー
この機器は基本的に打ちっぱなしゴルフ練習場向けに開発されています。アマチュアゴルファーが簡単に自分のスイングのクラブデータやボールデータを把握できます。
また、トップトレーサーにはシミュレーションゴルフの機能もついているので、練習場でより実践的な練習をしたいアマユアゴルファーには向いています。
ただ、トップトレーサーが設置されているゴルフ練習場は、まだ少ないのが現状です。同じようにグーグルマップで調べると、トップトレーサーが導入されているゴルフ練習場がわかります。
スカイトラック
トラックマンやGCクワッドはかなり高額ですが、スカイトラックは20万円程度で購入できます。ただアマチュアにとってはこれでも高額すぎますね。
スカイトラックは計測できる種類が少なくなってしまい、11種類のデータです。
アマチュアが購入可能な範囲の簡易な測定器
1万円から5万円以内で、アマチュアが手を出しやすい測定器もあります。いくつか紹介しましょう。
- GARMIN(ガーミン) ポータブル弾道測定器 ゴルフシミュレーター Approach R10(単独機器)
- ユピテル ゴルフスイングトレーナー(単独機器)
- Shot Vision(iPhone用アプリ・無料)→ APPストア公式サイトでダウンロード可能です。(URL)
まとめ
トラックマンは実際の飛距離を測るには最も精度の高い機器です。
一方、当然のことながら、実際のゴルフ場での飛距離は風向きやフェアウェーの傾斜によって大きく変わります。プロゴルファーは実際の飛距離の測定だけでなく、ボール初速をクラブスピードで割った数値(スマッシュ・ファクター)を重視しています。
弾道測定器などの数値に一喜一憂するのではなく、何を改善すべきなのかを測る道具として有効活用してみてください。